不動産取引Q&A

広い土地を高く・早く売るには?
不動産業者が解説

広い土地を高く・早く売るためには、土地の特性を分析したうえで売却先を検討することが非常に大切です。より高い価格での売却を目指すことにこだわりすぎると、相場や市場ニーズとのズレを認識できずいつまでも成約に至ることが出来ません。

広い土地を売る場合、必然的に販売価格が高額になるため購入できる人は通常の不動産売買と比べて非常に限定されます。そのため、仲介市場向けではないほど広すぎる土地を売りたい場合は、業者買取を検討することもおすすめです。

このページでは、仲介での売却と業者買取の違い・メリット・デメリット・注意点を仲介事業・買取事業を共に行うホームスタッフが詳しく解説していきます。

もちろん、広い土地のご売却に関する直接相談も承っています。お電話・LINEお問合せフォームいずれかのご相談方法より、お気軽にご相談くださいませ。

広い土地を売却するための基礎知識

不動産業界における「広い土地」の定義と特徴

広い土地を売りたいとお考えの方は「広すぎるから売りづらくて困っている」「500坪以上もある土地を相続してしまい、高額な相続税が払えない」など所有していることが大きな負担だと感じている方だと存じます。

一方、不動産業者目線で考えた場合「広い土地」を買い取ることは大変魅力的に映ることが多いです。不動産業者が考える広い土地を買い取るメリットは、次のような点が挙げられます。

不動産業界視点で考える「広い土地」のメリット

  • 大規模な開発が可能である
  • 分割して複数区画に販売できる

上記に挙げたメリットはいずれも転売メリットが大きいとも言えるでしょう。広い土地の売主から購入し、新たな商品開発をして再販売することで大きな利益を生み出し売上を創出することができます。

一方で、広い土地は購入者が限られるため、売却に時間がかかるデメリットがあります。

広い土地を高く売りたい場合は
どこに相談すればいい?

広い土地を売る際、重要となるのが相談先の選び方です。一般的に不動産の売却相場は、業者買取よりも売却仲介が高額となることが多いです。すなわち、より高く売りたいのであれば仲介業者を通じて一般のお客様向けに販売を行うのが適しているでしょう。

しかし、売りたい土地が「広い」場合は、この傾向通りに行動を移してしまうと、いつまでも成約に至らない場合があります。なぜなら「広い土地」は買手にとっては、高額すぎるため魅力的に映らない可能性があるからです。

たとえば都市部で土地を売る場合は面積が広い場合は地価が高いため、非常に高額な値付になる分、買い手が見つかりづらい傾向があります。その場合は、仲介業者を通じた売却ではなく、不動産を直接買い取る買取業者への売却が良い可能性があります。

業者買取は売却仲介と比べて物件価格が安くなる傾向がありますが、仲介業者へ支払う手数料が無料になるため、売却時に発生するお客様の金銭的な負担を大きく圧縮することができます。

また、立地次第では買取業者が仲介同等の価格を提示してくるケースもあるでしょう。不動産価格の上昇が留まらない今、この先も上昇することを見越して仲介相場に近い価格で買い取ってくれる業者が見つかる可能性があります。

仲介業者を通して売却する

広い土地を仲介で売却する際は、信頼できる不動産業者選びが重要です。仲介での売却は市場価格で売却できるメリットがあります。一方で土地が広い分、高額な手数料が発生するデメリットもあります。また、広い土地を購入できる人は限られているため、成約に時間がかかりやすい特徴があります。価格面にこだわりすぎると売れ残るリスクも生じます。よって、売却仲介を検討する場合は多角的な視点で選択することをおすすめします。

仲介業者による売却の特徴

売却仲介は、不動産業者が仲介役となり、一般の購入希望者に土地を売却する方法です。主に居住用の土地を探している個人の方々が買主となります。仲介業者は不動産流通機構が運営する不動産データベース「REINS」を活用し、条件に合う物件を探し出して購入希望者へ紹介します。

広大な土地を販売する際は、土地の魅力を最大限にアピールすることが重要です。そのため、担当の仲介業者は効果的な広告手法を用いて、土地の存在を広くお知らせします。看板の設置やインターネット広告など、多彩な媒体を活用し、土地の露出を高めます。また、土地の特徴を活かした開発プランをご提案することで、購入者の興味を引き付けます。

不動産業者(デベロッパー)に買い取ってもらう

買取の特徴

買取は、不動産企画・開発業者が直接土地を購入する方法です。業者は居住用・事業用を問わず、幅広い物件を探しています。転売ビジネスを行っているため、利益を生み出せそうな土地であれば積極的に買い付けます。

そもそも不動産買取業者(デベロッパー)とは?

不動産買取業者とは、その名のとおり不動産を買い取る事業を行っている業者のことです。買い取った後の不動産は、再建築・リノベーション・リフォームなど大きく手を加えた上で再販売し、利益を生み出しています。

また、不動産買取業者は様々な専門性を備えていることが大きな特徴だと言えます。買取業者は各社それぞれ求める不動産が異なり「築30年以上の中古マンションだけを買い取る業者」「築年数の古いアパートを専門に仕入れている業者」など、それぞれのニーズが違うことが大きな特徴だと言えます。

売却仲介と業者買取の違いについて

広い土地を売却する際、売却仲介と業者買取という2つの選択肢があります。それぞれに特徴やメリット・デメリットがありますので、詳しく見ていきましょう。

売却仲介 業者買取
手数料 物件価格に準じた仲介手数料が発生 手数料なし
売却スピード 一般的に3ヶ月~6ヶ月、場合によっては1年以上 最短3日で成約可能
取引相手 不動産業者が仲介し、一般の購入希望者に売却 不動産企画・開発業者が直接購入
対象の買主 居住用の土地を探している個人 居住用・事業用を問わない、幅広い物件を探す
利用するデータベース 不動産流通機構の「REINS」 利用しない
売却価格 相場に準じた価格で売却可能性が高い 相場よりやや安めだが、同等の価格提示の可能性あり
その他のサービス なし 不用品の無料処分を提供

売却仲介と業者買取
それぞれのメリット・デメリット

仲介業者を通じて広大な土地を売却するメリット・デメリット

仲介業者で土地を売却するメリット

  1. 相場と連動した価格で売却できる可能性がある
  2. 仲介業者が積極的に広告宣伝活動をしてくれる

仲介業者を通じて土地を売却するメリットは、相場に準じた価格で売却できる可能性が高いことです。購入希望者は新しい物件や利便性の高い土地を好む傾向があるため、条件の良い土地であれば高値で売却できるでしょう。

仲介業者で広大な土地を売却するデメリット

  1. 土地面積が広い=物件価格が高いため、購入できる人が少ない
  2. 見込み客が少ない分、成約に時間がかかる可能性がある
  3. 特に都心部の場合、物件価格が高くなるため、売主が仲介業者に支払う仲介手数料も高額になる
  4. 近隣の人に売却中であることを知られてしまう

仲介業者を通じて土地を売却するデメリットは売却までに時間がかかることです。なぜなら、広い土地を買えるほどの資金力の高い方は住宅購入希望者の割合としては、非常に限られた層となるためです。平均的な面積の土地の売却は3ヶ月~6ヶ月程度を要しますが、土地面積が広くなると場合によっては1年以上かかることもあります。

不動産買取業者(デベロッパー)へ売却するメリット・デメリット

広い土地を買い取ってくれる不動産業者を見つけることで、スピーディーな売却が可能です。買取のメリットは、仲介手数料が不要なことや、売却までの期間が短いことです。デメリットとしては、市場価格よりも低い金額になる可能性があります。

不動産買取業者(デベロッパー)に土地を売却するメリット

  1. 仲介手数料が無料になる
  2. 査定後、すぐにスピード売却できる可能性がある
  3. 近隣の人に売却中であることを知られづらい
  4. 雑草など草木の処分を無料で引き受けてくれる

買取のメリットは、スピーディーな売却が可能なことです。業者が興味を示せば、最短3日で成約するケースもあります。また、土地に生えている草木の管理も全額業者負担で処理してくれます。

不動産買取業者(デベロッパー)に土地を売却するデメリット

  1. 買取価格が不動産相場よりも安い
  2. 買取業者は不動産業界同士のつながりで活動しているため、一般のお客様は優良な買取業者を見つけづらい

デメリットは、売却価格が相場よりもやや安めになる点です。ただし、恵まれた立地にある土地の場合は売却仲介と同等の価格を提示してくる業者が出てくる可能性もあります。土地の価値を知りたいなら、まずは買取業者へ査定を依頼されることをおすすめします。

広い土地の売却
買取業者へ売ることがおすすめのケース

広い土地を売る際、次のようなケースでは買取業者への売却をおすすめいたします。

  • スピード最優先で売却したい
  • 更地なので固定資産税が莫大になっている。これ以上、税金を支払いたくないのですぐに売りたい
  • 相続した土地が大きいので、現金化して兄弟で換価分割したい
  • 法人化名義で使用していない土地を余らせているので、買い取ってほしい
  • 雑草が生い茂った土地を所有中。遠方で暮らしているが、手入れができないので引き取ってほしい
  • 土地を相続したので現金化したいが近隣の目が気になるので、なるべく人の目に入らないように売りたい

広い土地専門の買取業者に売ることで
高額取引が実現できる可能性が

広い土地専門の買取業者(デベロッパー)とは?

広い土地専門の買取業者とは、文字通り広い土地を専門に仕入れを行う業者です。具体的には以下のような業者を指します。

  • 広い土地を分割し、複数の建売戸建物件を建設後に販売するハウスメーカー
  • 土地を活用してマンションの企画・販売を行うマンション開発業者
  • 経営者からの依頼を請け、医療機関・介護施設の建設を計画している関連業者
  • 広大な敷地を活かして商業施設を建設し、テナントで収益を生み出すデベロッパー
  • 複数の土地所有者から広範囲に土地を買い取り、地域に新たな価値を生み出す開発業者

広い土地の売却に関するよくある質問

仲介業者で広い土地を売却するる場合、通常何ヶ月かかりますか?

土地の売却期間は、土地の立地や価格、市場動向によって異なります。一般的には3ヶ月から6ヶ月程度が目安です。ただし、広い土地の場合は潜在的なニーズが低いため、成約が難航することが多いです。売却期間を短縮するためには市場ニーズの調査はもちろん、魅力的な価格設定や効果的な広告宣伝が必要です。したがって、速やかな売却を目指すためには売主様が売却価格へご理解いただくこと・仲介業者の行動力・市場ニーズのいずれも欠かすことはできません。また、市場ニーズが低いと想定できる場合は買取業者への売却も同時にご検討されることをおすすめします。

仲介の場合、広い土地の売れ残る可能性はありますか?

正直申し上げて広い土地は需要が限られるため、売れ残るリスクがあります。売れ残り期間は土地の条件によって異なりますが、半年以上、長い場合は一年以上に及ぶることもあります。あまりに長期間売れ残っている場合は不動産仲介業者が利用している物件データベース「REINS」ですぐに判明してしまうため、業者は「この土地は何か理由があって、売れないんだな」という印象を抱き、積極的に扱おうとしない傾向があります。そのため、なるべく売れ残りにならないように売主様もさまざまな観点から、売却方法を検討する必要があります。

土地が広いとどんなデメリットがありますか?

広い土地のデメリットは、管理コストが高いことや、購入者が限られることです。大規模な土地は、草刈りや樹木の手入れなど、維持管理に手間とコストがかかります。また、広い土地は購入希望者が少ないため、売却に時間がかかるリスクもあります。弊社では、これらのデメリットを踏まえ、お客様に最適なアドバイスを行います。土地の分割販売や、管理コストを抑える方法などをご提案し、デメリットを克服するお手伝いをいたします。

広大な土地を買取業者に売却後に分割が行われる場合、その費用は売主負担ですか?

売却先が不動産買取業者の場合、多くの費用が買取業者が全額負担します。土地売却後に買取業者が分筆を行い、再販売するケースではその費用は全額買取業者が支払います。よって、売主様が分筆に関する費用を請求されることはありません。

長期間売り出している土地が広すぎるせいか、売れません。買取ならすぐに成約できますか?

不動産買取業者は常に魅力的な物件を探し求めています。業者の考える「魅力的な物件」とは、購入目的に対する立地が良いこと・再販売時の集客力があること・利益率が見込めることなどが挙げられます。これらの条件に合致した土地であれば、仲介で売れ残っている物件だとしても早期売却が十分に見込めます。ただし、買取業者への売却は相場よりも安くなるケースがほとんどです。早期売却を最優先にするなら、売却価格を譲歩いただく等、売主様側のご協力も欠かすことは出来ません。

広大な土地を高く売れるハウスメーカーはどうすれば見つかりますか?

一般のお客様が土地の売却先として、高く買い取ってくれるハウスメーカー見つけ出すのは難しいです。なぜなら、ハウスメーカーに限らず、不動産買取業者は業界内の横のつながり同士で活動しており、自社ホームページすら運営していない事が珍しくないからです。そのため、Googleなどで見つけ出せる業者は全体のごく僅かであり、その中で高額買取を実現できる業者は皆無もしくは非常に限られることが推測できます。

一方で、売却や買取の査定サイトは一般のお客様も容易に見つけることができますが、査定サイトは広告ビジネスであるため、各不動産買取業者が掲載費用を支払って参加しています。この掲載費用は高額、あるいは月額制で永続的に発生するため、この費用を払って参加している業者は不動産業界内では数少ないです。また広告費用を回収する必要もあるため、査定額は通常の買取相場よりも更に安くなる可能性もあります。

もし、ハウスメーカーに限定して高額買取業者を見つけたいなら、当社が運営する買取業者マッチングサービス「不動産買取MAX」をご利用ください。不動産業界歴20年以上を超える私たちが、これまで築いてきた独自のネットワークを通じて有料な高額買取業者へご紹介し、価格交渉まで行います。ハウスメーカーに限らず、広い土地の買取を強化している業者をご紹介できますので、まずはご相談ください。

広い土地のご売却・無料相談のご紹介

私たちホームスタッフは広い土地の売却に関する無料相談を承っております。当社は土地のご売却をご希望のお客様向けに「売却仲介」「自社買取」「買取業者への仲介」の3つの売却方法をご提供しており、ご希望内容・立地・ご状況に最適な売却方法をご提案しています。土地売却には、様々な悩みやご不安があるかと存じます。「土地が広すぎて売れるか心配」「相続した土地の手放し方がわからない」など、どのようなご相談でも構いません。

弊社の経験豊富なスタッフが、お客様の立場に立って、親身にアドバイスいたします。まずは、お気軽にお問い合わせください。専門スタッフが、お客様の土地の条件を丁寧にお伺いし、最適な売却方法をご提案いたします。お客様の土地が最高の価値で売却できるよう、全力でサポートさせていただきます。

速やかな土地売却・買取を実現するために、経験値の高い専門家と提携しています

広い土地の売却では、不動産会社だけでなく、土地家屋調査士や税理士など、様々な専門家の協力が欠かせません。弊社では、お客様に代わって専門家との連携を行い、円滑な売却を目指します。土地家屋調査士には、境界確定や測量の依頼を行います。税理士には、売却に伴う税務処理のアドバイスを仰ぎます。弊社は、これらの専門家と長年にわたって信頼関係を築いてまいりました。お客様の土地売却を、総合的にサポートいたします。まずはお気軽に無料相談をご利用ください。

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