住宅ローン審査が通らない主な理由
住宅ローンの審査が通らない理由は、審査先の銀行・金融機関により異なります。都市銀行・地方銀行・信用金庫・ネットバンクという枠組みではなく、各銀行・金融機関ごとに審査基準が違うため、審査を出してみない限り、どのような判断を下されるのか見えにくいのが実情です。けれども、審査に通りづらい傾向のある内容はいくつか挙げることは出来ます。代表的な例をあげていきましょう。
住宅ローン審査に通るための基本要件例
銀行・金融機関が住宅ローンの審査にあたり、もっとも重要視していることは「生活の安定」です。どんなに現時点で高収入であっても、来年以降の収入が不透明な職業である場合は融資を受けられない場合があります。具体的には、以下のような内容を重要視しています。
- 収入・職業などが安定していること
- 病気・怪我の問題を抱えておらず、健康面で支払いの見通しが立つこと
- 過去に支払い・返済に関する問題が生じていないこと
- 完済するにあたり、年齢上の問題がないこと
- 反社会勢力と関わりがない職業であること
- 資金流用など住宅ローンを悪用する恐れがないこと
- 融資を提供するにあたり、担保評価ができる物件の取引であること
住宅ローン審査に通らない人の特徴・原因
返済負担率に原因があるため、住宅ローン審査に通らない
融資お申込者の年収に対する年間返済額の割合が高すぎると、住宅ローンに関わる「返済負担率」の条件を満たしていないと判断され、審査が下りない傾向があります。
この「返済負担率」とは住宅ローンの申請者の年収に対して、どの程度の返済額があるかを示す割合のことです。具体的には以下の計算方法にて算出しています。
年間返済額 ÷ 年収 × 100＝返済負担率
この「返済負担率」に対する審査基準は各銀行・金融機関により異なりますが、少ない方が好印象に映ります。おおよその目安として25～35％程度に収めると良いと言われています。
年収が低いため、住宅ローン審査に通らない
年収が低い場合は返済能力に不安があるとみなされ、審査に通りづらい傾向があります。年収が低いと、前述した「返済負担率」が高くなる傾向にあるため、審査に難色を示されやすいです。
一方、住宅ローンの審査にあたり、理想の年収は300万以上と言われることがありますが、取引内容やご状況により300万以下でも審査に通る可能性もあります。
また、お申込者様の年収が低くても親御様より頭金として、物件購入費をサポートいただける場合は審査通過の可能性が高まるでしょう。銀行・金融機関の判断基準はそれぞれ異なりますので、年収に不安のある場合はぜひ当社の「住宅ローン審査サポート」をご利用ください。
審査に通らない人の相談例
離婚してシングルマザーになり、少しでも家計を楽にしたいので現在の家賃以下の支払いで済ませられるマンションの購入を検討している。先日、気になる物件があったので仲介業者を通して事前審査まで進んだものの、年収が低く、勤続年数も少ないので住宅ローンは提供できないと言われてしまった。
職業上の理由で住宅ローン審査に通らない
会社経営者・個人事業主・フリーランス・非正規雇用（派遣社員・パート・アルバイト等）は審査に通りづらい場合があります。また、芸能人やスポーツ選手、危険を伴う職業に就いている場合は融資の承諾に難航することがあります。
審査に通らない人の相談例
整体院の移転を検討しています。現在はテナント物件を借りて経営していますが、移転は同じ場所に自宅兼治療スペースを設けることを目的としており、理想的な部屋を見つけましたが肝心の住宅ローンが通らず困っています。現在、借りているテナントの更新も迫っているため、なんとかならないでしょうか。
別の住宅ローンの返済中であることが原因で審査に通らない
過去に住宅ローンの審査に通り、現在も返済中である場合は基本的に追加で住宅ローンを利用することは出来ません。住宅購入を目的とした融資は一件のみ、認められることがほとんどです。
審査に通らない人の相談例
再婚が決まり、新規にマンションを購入したい。前妻と子供が暮らす家の支払いを継続中。引き続き返済はしていくつもりなので、2つ目の融資を受けたいが事前審査の段階で融資を断られてしまった。
年齢条件の問題があるため、融資審査が通らない
住宅ローンには年齢の制限があります。20歳以上65歳未満の範囲で設定されていることが多いです。若年層や高齢者には審査が通りづらい傾向があります。
審査に通らない人の相談例
現在63歳です。定年退職後、地元に帰る意向があるため、実家近くに家を建てようと思っていたところ、相談先の不動産業者から年齢が高いことや退職金が出ないこと・貯金もわずかであることを理由に住宅ローンの審査に通らない可能性があると言われてしまいました。実家は古いので、新しい家に住みたいのですが、融資を受けないと購入できません。どうすれば良いでしょうか。
カード・債務の利用状況の問題があり、融資審査が通らない
現在進行系でショッピングローンやカードローンの利用がある人は住宅ローンが通りづらいです。特に複数の機関でクレジットカードやカードローン利用している場合は難色を示されやすいです。他にも車のローンを支払い中の人は審査が厳しい傾向があります。
審査に通らない人の相談例
マンションを購入しようとしたところ、複数のクレジットカードを使った買物や車のローンの返済中であるため、住宅ローンの審査に落ちてしまいました。クレジットカードは一括払いよりも、分割払いとリボ払いを使って買物をすることが多く、現時点では一括返済できない状況です。子供が生まれることもあり、毎月の住居費の圧縮を目的に家を購入したいと思っているのですが、難しいでしょうか。
個人信用情報の問題を抱えているため、住宅ローンの審査に通らない
過去の買物や電気／ガス／水道代／携帯電話料金の支払いの延滞や、カードローンの返済など債務の返済に問題がある場合など、信用事故情報がある場合は審査に通りにくいことが多いです。
審査に通らない人の相談例
主人が過去に事業で抱えた借金を理由にカードローンを利用しており、返済が滞ってしまったことがあります。また、当時携帯電話の支払いも遅れがちで何度も督促に合いました。現在はすべて完済して、仕事は会社員として安定的な仕事に就いていますが、夫婦共有名義でマンションを購入しようとしたところ、主人の信用情報の問題を理由に融資を受けることができませんでした。複数の銀行にあたりましたが、すべて審査に落ちています。不動産担保ローンを含め、融資を受ける方法はないでしょうか。
健康状態に問題があるとみなされてしまい、住宅ローンの審査に通らない
多くの銀行は住宅ローンの利用にあたり、団体信用生命保険に加入を必須としています。しかし、健康上の問題を抱えている場合「団体信用生命保険」への加入を認めてくれません。結果として融資を受けられないことが多いです。
関連サイト機構団体信用生命保険特約制度のご案内
審査に通らない人の相談例
メンタルの問題を抱えており、通院・投薬治療をしているため、団体信用生命保険に加入できないことが原因で住宅ローンの審査に通らず困っている。貯金はあり、仕事も時短勤務ではありますが働けています。持病のためにも良い環境へ引っ越そうと考えているのですが、融資を受けられる方法はないでしょうか。
購入する物件の担保評価が認められないため、融資審査に通らない
中古物件・旧耐震基準の物件・権利上の問題がある物件の取引においては不動産の担保評価が低いとみなされ、審査に通りにくいです。具体的には築年数が古すぎる一戸建て住宅・再建築不可物件・借地権付きの物件（一戸建て・マンション）などが挙げられます。銀行は住宅ローンの提供にあたり、不動産を担保として融資を行います。そのため、不動産に担保価値がないと評価されてしまった場合は住宅ローンの審査に通らないことがあります。
審査に通らない人の相談例
予算の関係で借地権付きの物件を購入したいと思っている。立地も理想的でぜひ買いたいのですが、融資の相談をした銀行から担保の面で問題があると言われ、住宅ローンを組めずに困っている。一括払いで購入はできないので、何か良い方法はないでしょうか。
売買相手が親族・知人であることが原因で住宅ローンの審査に通らない
不動産売買の取引相手が親子・親族・知人など個人同士である場合、通常は住宅ローンの審査に通りません。その理由は、知人同士の取引は口裏合わせの上、他の借入の返済や事業用の資金として転用されるなど、別の目的に流用されることを懸念しているためです。銀行・金融機関は住宅の購入を目的とした人たちに向けて、住宅ローンを低金利を提供しています。その意向とは別の目的に使われることを非常に注意深く警戒しているため、個人同士の売買取引は一貫して提供しないことが多いです。
審査に通らない人の相談例
妻と共有名義で家を購入したが、離婚することになった。子供の通学の問題もあり、離婚後もその家に妻と子供を住ませてあげたいため、自分の名義分を妻のお父さんに売りたいが、どこの銀行に相談しても断られている。妻の収入だけでは残債を支払えないので、なんとかしたい。
なお、当社の場合は個人売買専用サポート「不動産個人間売買サポートPRO」にて、住宅ローンを利用した個人売買のご相談を承っています。通常、個人同士のお取引ではご利用いただけない住宅ローンを当社のサポートを通してご利用いただけるようになります。個人売買でお困りの場合は是非ご相談ください。
住宅ローンの審査に通らない場合は
ご相談ください
住宅ローンの審査基準は各銀行・金融機関ごとに異なるため、審査に申し込んでみないとわからない部分が多いのが実情です。当社は、無料で事前審査をご提供しており、お客様のご状況や背景をお伺いした上でより可能性が見込める銀行・金融機関への「住宅ローン申請サポート」をご提供しています。従って、すでに審査に落ちた経験がある方でも審査に通過できる可能性もございます。諦める前に、ぜひ一度無料相談をご利用ください。全国対応。Zoomを使ったオンライン相談も可能です。
